その痛み、もしかしたら糖尿病のせいかも?

皆さんこんにちは。
今日は糖尿病性神経障害による痛みについてお話します。

●糖尿病性神経障害による痛みとは?

糖尿病によって手や足など身体の末端の神経が
ダメージを受けることで起こる「痛み」のことです。

●どうして糖尿病性神経障害は起こるの?

糖尿病により血糖値の高い状態が続くと、
全身の血管はダメージを受けます。
それにより合併症が進行していきます。

その合併症のなかで特によく起こるのが、
痛みなどを引き起こす神経障害です。

糖尿病の人が全員が合併症を発症するわけではないです。

しかし、血糖コントロールが上手く出来ず高血糖が続いていたり、
糖尿病を発症して何年も経っている場合や、
高血圧や脂質異常といった生活習慣病を同時に発症している場合。
また、喫煙や飲酒などによっても、
神経障害などの合併症を起こすリスクは高くなります。

そうならない為に、血糖コントロールを上手く行なうことが
大切です。

●手の痛みと足の痛み

糖尿病性神経障害による痛みは、足の先や裏の
痛みや痺れなどから始まります。

手の症状は、最初は症状が無いことが多いですが、
進行すると痛みや痺れが現れます。

これらの痛みや痺れは、足に強く感じられることが多く、
日常生活が送れないほど強い痛みになる場合もあります。

さらに痛みの症状に加え、痛みによる冷えや痺れが
現れたりしますが、長い時間が経つと痛いという感覚が
消える場合もあります。

3カ月以上症状が続くことが多く、
治療に時間のかかる慢性の痛みなる可能性がありますので、
初期の段階から適切な治療をして症状を緩和させる
ことが重要です。

●何もしないと症状は進行していきます。

糖尿病による神経障害は自然に治ることはありません。

まだ痛みが軽いから、時々痺れるだけだからといって
何も治療しないと、症状は進行していきます。

また、神経障害が進むと、感覚が鈍くなるため
怪我や火傷などの外傷に気付きにくくなったり、
ちょっとした傷口がなかなか治らずに化膿したりします。

さらに、感覚神経の異常だけでなく、
呼吸や消化といった生命の維持にとても重要な自律神経にも障害が起こり、
立ちくらみ、排尿障害、便秘といった症状が出る可能性もあります。

●まずはお医者さんに相談してみましょう。

糖尿病になってから約10年経った方の多くは
神経障害を伴うと言われています。

初期の段階で症状に気付き、適切な治療を受けることが、
進行を抑えるためにもっとも重要なことです。
ですので、一度病院で診てもらいましょう。

痛みや痺れなどが現れた場合でも、早めに適切な治療を受けることで、
症状の悪化を防ぐことが出来ます。

気になる症状があったら、早めにお医者さんに相談してみて下さい。