風邪と思ったら肺炎!?

皆さんこんにちは。
今日は肺炎についてお話します。

肺炎は風邪と症状が類似しています。
そのため、痰が伴う咳や、息苦しい・胸の痛みなどが継続したとしても、
風邪だからそのうち治ると放置することにより、
重症化してしまいます。
風邪から肺炎になることもありますが、
風邪でなくても肺炎を発症することがあるため、
注意が必要です。

●65歳以上の方は肺炎予防が重要です!

肺炎は、高齢化の進行に伴い、悪性新生物(がん)、
心疾患に次いで日本人の死因第3位と報告されています。
高齢になると肺炎にかかりやすく、
重症化もしやすくなり、肺炎による死亡者の95%以上が
65歳以上となっています。
このように、肺炎は高齢者の方には軽視できない病気です。

●肺炎の症状は風邪と間違えやすい!

肺炎の主な症状は、咳、発熱、痰など
風邪の症状と似ているため、
肺炎は「風邪をこじらせたもの」と考えられがちですが、
肺炎と風邪は違います。

風邪は喉や鼻の粘膜からウィルスに感染して発症するのに対し、
肺炎は細菌が肺の中にまで侵入して炎症を起こします。

また、日常でかかる肺炎の原因菌で最も多いのは
「肺炎球菌」です。
抵抗力が弱まった時などに感染しやすくなります。

●肺炎を起こす仕組み

インフルエンザや体力の衰え、
糖尿病・呼吸器障害・腎臓病などがある状態の時に、
身体の抵抗力が弱まっていると細菌に感染しやすくなります。
そして細菌が肺の中にまで侵入し炎症を起こした状態を肺炎と呼びます。

肺炎になってしまったら、病原体に適した抗菌薬を使って
病原体を死滅させます。
抗菌薬の服用では処方された薬をきちんと飲みきることが大切です。

●口腔ケアで肺炎予防

高齢者の気道感染の主な原因として誤嚥性肺炎という、
口腔内の唾液や細菌が誤って気道に入り込むことで
起こる肺炎があります。
特に要介護高齢者では口腔衛生状態を良好に保つことにより
QOL(生活の質)を著しく低下させる誤嚥による肺炎を
予防することが報告されていて、
介護予防という視点からも注目されています。

●肺炎を予防するためには

日常の感染予防としてできることとしては、
うがい・手洗い・マスクをしましょう。
また、歯磨きなどで口の中を清潔にし、
誤嚥に気をつけましょう。
予防接種も有効です。

身体の免疫力を高めることも重要です。
規則正しい生活を心がけたり、禁煙をしたりしましょう。

そして日々の体調を管理して疲れを残さないようにしましょう。
滋養強壮剤を利用するのも一つの方法です。

肺炎にならないように上手に対策をとりましょう。